おかしら日記
Qちゃんと走った!
徳田英幸
環境情報学部長
6月28日(土)、加藤寛初代総合政策学部長と相磯秀夫初代環境情報学部長をお招きし、「総合政策学の創造」と「環境情報学の創造」の合同授業にて、阿川先生、私の4名で「SFCの過去、現在、未来についての座談会」を行った。大変お忙しい中、SFCの1年生のためにお話頂けたことに改めて心より感謝する次第です。まず、お二人から、SFC開設当初の熱い思いをそれぞれ20分ぐらい語って頂き、その後、座談会とQ&Aを行った。ひさびさにお聞きしたお二人の声は、生き生きとしており、目をつぶるとあたかも1990年にタイムスリップしたような感覚であった。今年の新入生たちは、本当にラッキーである。
7月5日(土)、七夕祭の当日、阿川先生と私で、SFC説明会にて学部の説明を行った。会場には、進学を希望する学生諸君たちと保護者の方々が参加されていたが、私が驚いたのは、関西からも非常に多くの方が参加されていた点である。Q&Aは、予定を30分もオーバーしてしまったが、いろいろな質問に対してお答えできたと思っている。特に、記憶に残ったのは、企業に勤めている方から「慶應大学の卒業生を4名部下に持っているが、総合政策の卒業生は、経済学部の卒業生と比べて,最後までやり遂げない、あるいは、基礎が出来ていないのではないか?」というコメントがあった。阿川先生の回答後、私はやや蛇足的なコメントをいってしまったのであるが、どのような部署にどのような人を配置するかも、その人たちの能力を充分に引き出す上で大切なことだと思っている。
さて、今回のお題の「オリンピック」の話ですが、私にとっては、個人的な思い出のあるオリンピック大会がある。2000年に開催されたシドニー五輪である。
当時、我が家には愛犬クッキーも来ていなかったので、家内と二人でIBMのオリンピックチームに参加することにした。私の仕事の都合で、我々2 名は、他のメンバーとは別に、女子マラソン当日にシドニー入りとなってしまった。空港からは、直行で宿泊施設であった豪華?客船に行き、チェックインを済ませ、小さな部屋に荷物を置き、大急ぎでメインスタジアムに向かった。船で受け取った観戦チケットを手に、地図を見ながら電車の駅に向かうが、どうも日本人の高橋尚子が1位であるということを耳にする。女子マラソンの集団は、すでにダウンタウンを通り過ぎてしまっていたが、コースとなった道は、選手たちの通過したあとの生々しさが残っている。
駅を見つけ、やっとのことで、スタジアムに向かう電車に飛び乗るが、進行方向上空にヘリコプターが何機も飛んでいる。どうもあのあたりに先頭集団がいるのであろう。電車も頑張って進んでくれているので、どんどんヘリの音が大きく近づいてくる。スタジアム駅に降りた地点では、ほぼ真上にヘリが飛んでいるかのようである。スタジアムからの大きな歓声も聞こえてくる。係員に聞くと、高橋が1位を走っているとのことである。あなたの席に走っていけば、まだ、ゴールの瞬間が見えるとのことである。とにかく、長い階段をもくもくと駆け上がる。指定された席は、かなり上の方である。その番号を確認しようと表示板を見あげた瞬間、ものすごい歓声と拍手である。
そう、高橋さんが1位でゴールした瞬間である。そのほんの数十秒後、自分たちの席に着き、彼女のウイニングランの最後の部分をほんのすこし見ることができた。ゴールの瞬間を見れなかったのは残念であったが、彼女が走っている時、私たちも、同じスタジアム内を走っていたのはいい思い出である。
p.s.
北京オリンピック直前のメインスタジアムとWater Cubeの夜景の写真をとりましたので、ご参考まで。マラソンは、選手だけでなく観客も大変だと思います。
(掲載日:2008/07/18)
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