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2009.05.29

カトカン(初代総合政策学部長)と大学改革!

SFCスピリッツ

カトカン(初代総合政策学部長)と大学改革!

杉田一真さん
2列目中央が筆者
杉田一真さん
嘉悦大学経営経済学部 専任講師・キャリアセンター長
慶應義塾大学福澤諭吉記念文明塾 ファシリテーター
特定非営利活動法人CANPANセンター マネージャー
1999年総合政策学部

私は、アカデミックキャリアとコンサルティングキャリアの2つのキャリアを同時に歩んできました。

1. アカデミックキャリアの今

■ 改革の匠"カトカン"と大学活性化

私は総合政策学部卒業後、法学部法律学科に学士入学し、さらに法学研究科を修了しました。そして、2007年秋、若手研究者として駆け出しの私に声をかけてくれたのが、初代総合政策学部長"カトカン"こと加藤寛先生でした。

嘉悦大学は100年を越える歴史をもちながら、2001年に四大化した頃から勢いを失いつつありました。私は2008年4月、新学長に就任された加藤先生とともに嘉悦大学に着任し、大学改革に奔走することになりました。

改革の匠"カトカン"は、嘉悦大学の歴史、創設者の意思を大切にしつつ、徹底的に改革を行っていきました。なんということでしょう。大学はほんとうに日々、目に見えて変わっていきました。嘉悦大学での刺激的な日々はスペースの関係で多くを記すことはできませんが、ぜひ嘉悦大学のホームページで我々の奮闘ぶりをご覧頂きたいと思います。

嘉悦大学 http://www.kaetsu.ac.jp/

■ 慶應150周年記念事業として「新しい塾」を立ち上げ

福澤諭吉先生がもしこの時代に生きていらっしゃったら、どんな塾を創られたか。慶應創立150周年記念事業の企画検討の命を受けた私はこのことばかりを考えていました。そして、2009年4月、これからの社会を先導する人材の育成を目的に、社会人と学生が共に学び合う新しい塾「福澤諭吉記念文明塾」を開講しました。いままさに1期生のプログラムが進行中です。まだ手探りの部分も多いですが、SFCの現役生・卒業生のみなさんにも興味を持って頂ければ幸いです。

福澤諭吉記念文明塾 http://www.fbj.keio.ac.jp/

2. コンサルティングキャリアの今

■ 学会支援のソーシャルビジネス展開中

日本の学会は、欧米の学会に比べて研究機能や情報発信機能が弱いと言われ続けてきました。もちろん私も学者の端くれとしていくつかの学会に所属しています。しかし、私の所属しているような中小規模の学会は、大学院生などのサポートを受けながらなんとか事務運営を行っている状態です。そこで、2007年10月、学会の事務支援を行うソーシャルビジネスをスタートしました。現在は、「民が民を支える社会づくり」をスローガンに、学会支援のほか、NPO支援、企業CSR活動支援なども行っています。

プロジェクト全体説明:CANPANプロジェクト
http://grandtop.canpan.info/
学会支援:CANPAN Academic Network(通称:ACNet)
http://canpan.info/acnet/

私がそのようなフィールドで生きているからかもしれませんが、私はいま多くのSFC卒業生に囲まれて仕事をさせてもらっています。嘉悦大学では、嘉悦康太先生(94年卒)、田尻慎太郎先生(94年卒)、細江哲志先生(94年卒)、遠山緑生先生(97年卒)、和泉徹彦先生(99年修)。福澤文明塾では、慶應義塾創立150年記念事業室の澤藤正哉さん(97年卒)。CANPANプロジェクトでは、高島友和さん(98年卒)、木田悟史さん(00年卒)、本司有香さん(00年卒)。さらに、NPOカタリバの今村久美さん(01年卒)やみやじ豚の宮治勇輔さん(01年卒)、NPOコトバノアトリエの山本繁さん(02年卒)さんなど。なぜこれほど多くのSFC卒業生と出会うのだろう? SFCってなんだろう?多くのSFC卒業生と共に充実した仕事をさせて頂きながら、日々この答えを探しています。

(掲載日:2009/05/29)