SFCの現場
神成淳司研究室
研究領域キーワード
情報デザイン、情報科学、フィールド情報学、農業情報工学
どのような研究をしているのですか?
神成研究会では、農業・ビジネスホテル・小売り等のテーマをメインに、実践に基づいた研究を行っています。私は農業プロジェクトに所属し、実際に各地の農家や卸売業、小売業の方々と連携しながら、不安定な収入や高齢化といった厳しい状況にさらされている農業の現場を改善するために、ITを活用した新たな取り組みを進めています。この1月には関西地区で、大規模な実証実験を実施します。ビジネスホテルプロジェクトでは、現在立替中のホテルのサービス向上を目指し、ホテルの方々とのミーティングを重ねながらプロジェクトを推し進めています。100プロジェクトでは阪急百貨店と連携し、既存百貨店の改装や新規サービスの構築、来年以降新規開店する店舗の各種顧客サービス等の提案や実証を実施しています。
研究室の一日を教えてください。
研究会の授業がある木曜日は、午前中に先生と研究会のSAらがミーティングを行い、進捗報告や本日の授業の内容等について話し合います。そして研究会の前には神成先生の大学院授業があり、多くの神成研究会メンバーが履修しています。その後、研究会では前半に全体でのミーティングがあり、後半は各プロジェクトに分かれ、先生からお話を伺いながらグループワークをしています。研究会後は皆でご飯を食べに行ったりと、アットホームな研究会です。
先生はどんな方ですか?
多岐にわたる我が研究会のプロジェクトですが、全てのプロジェクトにおいて細かい指導を頂いており、几帳面で、生徒の為を考えて下さる方です。また各プロジェクト内でも個人テーマがあり、各々指導をして頂いています。普段から生徒一人一人に親身になってくださるので、生徒と神成先生の間の垣根が良い意味で低く、生徒発案のプロジェクトが実現したりと生徒からの意見にも柔軟に対応してくださる方です。
研究室ならではのキーワードはありますか?
どのテーマの研究においても、プロジェクトの基本理念となっているのが「視野・視座・視点」という言葉です。この言葉は、神成先生の授業で最初に学ぶもので、どの範囲を研究の対象とするのか、どの立場から見た研究をするのか、何を目的とした研究をするのか等を常に考え、研究の軸がぶれないよう心がけています。
リポーター
佐脇風里さん 環境情報学部2年
(掲載日:2009/03/10)
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