人間環境科学の分野
人が身体や言語を駆使しながら環境と相互作用するプロセスと変化を、個人、コミュニティ、社会レベルで捉え、考察することで、知の構造・機能の理解をめざすとともに、新たな知の創成に挑戦します。
なお、ここでの「分野」とは学生や教員が所属する「専攻」「学科」「コース」ではありません。現在の両学部の研究の領域を便宜上わかりやすく束ねた編集上の区分です。SFCの学生は自由にプロジェクトに参加し、結果として自らの専攻分野を創っていきます。
言語の認知と学習
人間の言葉の理解や獲得における認知のメカニズムに、言語学・心理学・神経科学・デザイン学など多方面からアプローチし、状況や場の影響も考慮した人間の「知」を探究します。
メンタルヘルスサイエンス
人間の生理的・心理的な状態や諸機能を臨床心理・精神保健・数理モデルなど多様な手法を用いて探究するとともに、環境の改善を提案することで、人々のウェルビーイングの維持・向上を目指します。
社会・コミュニティ
情報化が進展しコミュニティや社会が複雑化・流動化していく中で、人間はどのように変化していくのか、多種多様な手段でその相互作用を捉えて考察し、健康・教育・文化の発展を促します。
身体動作の理解と学び
身体動作の制御や学習の原理を科学的に理解するために、生体力学や脳神経科学などからアプローチし、スポーツや芸術活動などの技能の向上や、失われた身体機能の回復のために役立てます。